鷹の誇り

その鷹は都会で生まれた。

五体満足で生まれて、
成長すれば鳥の中で一番高く、速く飛び、立派に狩もできるようになるはずだった。
でも、残念なことに、そうはならなかった。

その鷹は、カラスの群れの中で生き、
それが真の生き方ではないことに気付かなかった。
鷹は、鷹の言葉を話すこともなくなり、ただ、カア、カア、としか鳴かなくなった。
狩を覚えることもなく、ただゴミを漁ることしかできなかった。
鷹の誇りを忘れて、カラスとして一生を送った。

鷹は、鷹の子を生む。
その子も、カラスとして育てられる。

そのようなことが一体何千年続いているのだろうか。
愚かで弱い鷹は、自分たちの餌を仕留めることさえできない。

もう少し賢くなって下さらなければ、
もう少し強くなって下さらなければ、
種族は滅びてしまうだろう。

カラスの中で、多少強かったとしても、
それは何の意味もない。

己の人生を自由に生きる、
神様から大空を自由に滑空できるその能力を与えられていながら、
それに気付かずいつまでも弱い己に甘んじているのなら、
神様はどんなに嘆かれていることだろうか。

残念なことに、それが人間なのだ。
それが今の人間の姿なのだ。
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by yskfm | 2007-10-06 22:06 | 第一部、想ふこと
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日々の生活や出来事など、斜め45度視線を傾けずに綴るブログ。思想から日常まで。♪オッサンぶろぐ♪♪  ☆手前味噌で口八丁手八丁足八本の世界をご堪能下さい。☆


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