課題

私は高木ブーさんの内面のことは殆ど存じ上げません。

私は幼少期に、八時だよ全員集合を見ておりまして、

周りの大人たちと一緒になって高木ブーさんをバカにしておりましたように思います。

ところがね、彼はウクレレも上手に弾きますし、

その昔、ドリフターズは楽団でありまして、

彼も皆と同様に譜面を読み取って演奏にも参加していたのです。

気の利いたことも言えず、面白くもなく、ぶくぶく太って、暇があれば寝ている、

そんなイメージを持っていたのですけど、

ある時、いかりやさんに云われたそうなのですね。

お前は、何もするな。その方がドリフターズは面白くなるんだ。ってね。

だから彼はバカにされても、ただ、何もせず、

周りの空気を面白くすることに専念していたのですね。

芸人は、前に、前に、出ようとしますね。

それが彼らの習性なんです。

バカにされれば反撃に出て、大きな声で気の利いたツッコミを入れる。

それでお金も戴けるのですし、人気も上がって行くのです。

最近は色々とクイズ番組が目白押しですけど、

皆が、賢く思われたい。余りおばかと思われたくない。

そのように考えておりますことは一目瞭然でございますね。

そうして、その意識がまた、努力してクイズで皆から先んでようとするバネになるのです。

でもね、高木ブーさんはバカにされてもただ黙ってそれを受け入れて、

何か云いたくても我慢しておでぶちゃんに徹する。

それはどんなに屈辱的なことかと思いますね。

そうして、そのことはまた同時に、彼の懐の大きさを物語るものだと思うのです。

ある時、先生はこのように仰られました。

実るほど頭を垂れる稲穂かなの心境になるべきである。

屈辱に耐え忍辱の心で人を赦す、それが心を一層丸く豊かにするのだ。とね。

私達に与えられておりました課題は、実は正反対のことだったのですね。

ですから、私は、私に一つの大きな課題を与えようと思います。

それは、バカにされること。

人より率先してバカになること。

バカといわれても喜んで受け容れられるようになること。

バカといわれても反抗しない心を持つこと。

そうして、その課題は私が生まれたときから

既に与えられていたのではないかと思うのです。

何故なら、私はバカといわれて育てられたのですから。

それは本当に有り難いことだったのかも知れません。

ただ、勿論その言葉は

殆どの人には不調和な心を生み出す毒になってしまいますでしょうけどね。
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by yskfm | 2008-11-02 18:30 | 第二部、神理
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日々の生活や出来事など、斜め45度視線を傾けずに綴るブログ。思想から日常まで。♪オッサンぶろぐ♪♪  ☆手前味噌で口八丁手八丁足八本の世界をご堪能下さい。☆


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