ひとり暮らしのアパートで

ひとり暮らしは22歳の時に始めまして、それからもう二十数年経ちました。

当初は日の当たらないなんとか荘といった名前の共同住宅の、

トイレの隣の少し臭くて汚い部屋でした。

その部屋だけ風呂が付いておりましてね、

裸電球の薄暗い、ちょっと恐い位の風呂でね、

毎晩遅く帰って参りまして、その風呂に入るのですけど、

恐かったですね。

次第に仕事が忙しくなって参りまして、

会社を夜の11時に出まして、帰宅が12時半。

それから歩いて15分程かかるファミリーレストランに参りまして、

食事をして、お酒も少し戴きまして、帰って来てその恐いお風呂で入浴しましてね、

その頃にはもう夜中の3時頃でしょうか。

それから就寝しまして朝6時半起床、と

そんな生活が1年ほど続きましたでしょうか。

辛かったですね。

その頃に同年代位の若い女性がそのなんとか荘に引っ越してこられましてね、

夜、私に「こんばんわ」って挨拶して下さったのですけど、

綺麗な女性でしたね。

廊下に公衆電話が一台ありましてね、

ある夜にその女性がどこかに電話しているのですね。

「私も働かな食べて行かれへんやん。」

そんな言葉が薄い壁板を通して聞こえて参りましたことを覚えております。
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by yskfm | 2008-11-09 19:35 | 第二部、今生
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日々の生活や出来事など、斜め45度視線を傾けずに綴るブログ。思想から日常まで。♪オッサンぶろぐ♪♪  ☆手前味噌で口八丁手八丁足八本の世界をご堪能下さい。☆


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