「自虐の詩」に想う

先月の末のことでございます。

ケーブルテレビで「自虐の詩」という映画が放映されておりまして、

これは業田良家さんと仰られます漫画家の方の作品を映画化したものでございますが、

幸江さんが汗水流して稼いだ僅かなお金を巻き上げて、

無職でヤクザ上がりのイサオさんが毎日遊んでいる、

時には警察の厄介になり、毎日のようにちゃぶ台をひっくり返し、

それでも幸江さんは、あさひ屋のマスターの猛アタックにも心動かされることなく、

イサオさんを愛し続ける、という物語なのですけど、

それがね、四コマ漫画で面白おかしく書かれている漫画だったのです。

ですから当然、映画もギャグ満載で面白く仕上げられていると思って見ていたのですけど、


そうではなかったのですね。

それはそれは素晴らしい感動物語でね、

フィクションでは決して心動かされることのないはずの私が、

感動してしまったのです。


それはね、どうして幸江さんがそんなダメ男のイサオさんに愛を捧げ続けるのか、

女の幸せとは何なのか、

といった観点から製作された、

前世を彷彿とさせるような、

美しい物語だったのですね。


前世があって、

前世で約束し合った二人が居て、

その二人が今生また盲目の人生の中、厳しい環境の中で出会って、

共に生きようとする。

それは決して楽で簡単なことではないのですね。

想いをぶつけ合い、

憎しみ合い、

拳で殴り合ってでも、

それでほんの一歩でも同じ方向に進むことができたのなら、

それは素晴らしいことでありますように思います。

時にはそれでも想いが届かないこともあるのです。

苦労しても苦労しても苦労しても、

それでも一緒に居られる幸せ。

決して楽をして手に入れられるなんて安直に考えておりましては、

いけないのです。

覚悟して、

根性を据えて、

向き合って行かなくてはいけないのです。

ご自身の人生と対峙して行かなくてはいけないのです。

逆に、楽して幸せが手に入ったとしましても、

そこには学びも、成長も、喜びも、何もないのです。

気付かずにその幸せを簡単に手放してしまったりするのです。


自虐の詩、

本当に考えさせられる深い深い内容のお話でございました。
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by yskfm | 2009-06-08 12:44 | 第二部、今生
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日々の生活や出来事など、斜め45度視線を傾けずに綴るブログ。思想から日常まで。♪オッサンぶろぐ♪♪  ☆手前味噌で口八丁手八丁足八本の世界をご堪能下さい。☆


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