人を知り、理を学ぶ

昨日は川中島の合戦のことがテレビで少しだけ明かされておりまして、

おっさんも目から鱗が少しだけ剥がれましたでございます。

1530年代、時は戦国時代の初期でございます。

各地に力のある諸大名が現れて、日本各地を征しておりました。

越後の上杉謙信、甲斐の武田信玄、駿河には今川義元、

尾張には織田信長でござりますな。


越後って、新潟なんです。

新潟ですから美味しいお米や美味しいお酒、海の幸が沢山とれる。

「謙信様、お腹が空きましたでござりますぅ。」

「おお、そうか、米食え、酒飲め、魚食え。腹一杯食え。」ってなもんでね、

家来たちはたらふく美味しいものが戴けるわけですな。

そうしますと当然のことながら家来たちの意気が上がります。

林家こんぺいさんが大声だったことも頷けるのですね。


そこに甲斐の武田信玄が目をつけたのですね。

甲斐(山梨)から小さな豪族が蠢いておりました信濃(長野)を征服しに掛かって、

どんどん北に領土を広げてさて次の狙いは上杉謙信の越後(新潟)だ、

ってことでね、攻めかかった。

川中島を挟んで睨み合うこと三度四度、

沢山の家来が犠牲になって、それでも決着が付かなかった。


上杉謙信はね、毘沙門天を信仰しておりましたので旗には「毘」の文字ですね。

武田信玄は風林火山ですね。

動かざること山の如し、で時が満ちるまでただ只管にじっと待って、

速きこと風の如し、静かなること林の如しってんで、

闇夜にまぎれて音も立てずに数十キロを団体移動するのです。

今時の修学旅行生でもそのようにお行儀の良い学校なんてありませんけど、

上杉謙信が油断した隙に、霧が晴れてみればもう目の前に武田の軍勢がいるわけですね。

もう、謙信さんもこりゃあビックリ、ってなもので、


でも武田信玄はどうしても上杉謙信を蹴散らして海岸線まで領土を広げなくてはいけなかった。

それはね、山梨も長野も海に接していないのですから、塩がない。

料理の味付けもできやしない。

長野なんて言いましたらもう山ばかりで米だってそんなには取れないのです。

それで、打ちあわびとか、勝ち栗とか、よろ昆布とか、

縁起を担いでそういった味の薄いものばかりを食べていて、いい加減もうイヤ!

ってなもんで、ここは一つ新潟の一部分を貰っちゃえ、

そうしないともう死ぬまで腹一杯のご飯とか、味の付いた旨いもんが食えないぞ、

って思ったそうなのですね。


おっさんの近くには近江屋さんという和菓子屋さんがありまして、

そこでも勝ち栗という菓子が売られておりますけど、

これは饅頭に栗が入ったものですね。

でも武田信玄さんが食べていたのはただの栗なんです。

栗の仄かな甘さ。

いやもう塩っ辛いものが本当に食べたかったのでしょうね。


長野の北には上杉謙信、南には今川義元がにらみを利かせて対立しておりましたから、

ここはどうしても新潟の一部が欲しい。

それで武田信玄は何度も上杉謙信に攻めかかったのです。

いや、あんたに恨みはないんやけど、わても引くに引けないでおまへんか。

ってなことでね、互いに命を奪うところまでは行かなかったのですけど、

三度、四度と攻めかかった。

ところがやはり美味しいものを腹一杯食べて意気の上がった上杉謙信の軍勢には

さすがに腹ペコの武田軍は適わない。


ところがね、暫くしまして武田信玄に上杉謙信から陣中見舞いが届くのですね。

大量の塩。

これはもう武田信玄も嬉しいではありませんか。

時代が時代なら親友として酒を酌み交わしていたかも知れない二人の武将。

互いにライバルとして認め合っていたのかも知れませんね。


で武田信玄は越後侵略を諦めて、今度は徳川、織田の尾張を目指して攻め込んだのですけど、

塩の摂り過ぎで血管が硬くなっていたのかも知れませんね。

病に倒れて亡くなっちゃった。


そういったことが次第に見えてまいりましてね、

もうおっさんも目から鱗ですね。

地の理が分かってまいりますとその人の考え方や事象の背景が見えて参ります。

そうして人間理解が進み、次第に視野も広がって来る。

だから、勉強はせんとあきませんなあ。

学生の頃は余り好きではなかったのですけど、

今こうして色んなことを紐解いて、ばらばらにして、

目から鱗を落として気付きが増えてまいりますと、楽しいじゃあありませんか。

おっさんも学生の頃からこの楽しさを知っておりましたら、

どんなにかもっとまともな人生を送っていたことか、と思うのでございますな。
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by yskfm | 2010-02-14 09:38 | 第二部、大地
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日々の生活や出来事など、斜め45度視線を傾けずに綴るブログ。思想から日常まで。♪オッサンぶろぐ♪♪  ☆手前味噌で口八丁手八丁足八本の世界をご堪能下さい。☆


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